【昆布 栄養素】カルシウム・ミネラル・鉄分もぎゅっと詰まった優秀食材

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「昆布」昔から当たり前のように使っている食材ですね。あまり「昆布のありがたみ」みたいなものを日頃考えませんが、もし昆布がなかったら、味気なくなってしまう料理はたくさんあります。

「おでん」などは、昆布がいなかったらやっていけないでしょう(笑)おでんについて詳しく知りたい方はこちら

昆布のだしがなければ海鮮も野菜も良さがでません。

昆布は具材の良い所を引き出す「鍋のプロデューサー」と言えるでしょう。

鍋のプロデューサーとしての仕事の他にも佃煮やこんぶ茶など、地味に見えますがオールマイティーに活躍しているのが「昆布」なのです。

今回はそんな「昆布」にスポットをあて、徹底的に昆布について調べてみました!

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昆布は縄文時代からの食べ物で、種類も多く栄養も豊富!

昆布の種類というと「利尻昆布」「日高昆布」などが有名ですが、他にもいくつか昆布の種類はあるんです。

ここでは昆布の歴史や種類について述べてみましょう。

昆布の歴史 ~シェア90%を占める北海道に歴史あり~

昆布は縄文時代の末期に、中国の江南地方からやってきた人々が食用として日本に持ち込んだことが始まりです。縄文時代からすでにあった食べ物なんですね。何という長い歴史でしょう。

昆布と言う名前の由来は北海道に住むアイヌ民族が「コンプ」と呼んだのが変化して「コンブ」となったそうです。はっきりと「海藻の昆布」として書物に登場するのは奈良時代「続日本紀」の中に、朝廷に献上されたという記載があります。

アイヌ民族によって広まったこともあり、今現在日本国内で流通している昆布の約90%は北海道で生産されています。驚きのシェア率ですね!

昆布の種類は、海岸に沿って分かれている

北海道全域で採れる昆布の種類は大きく分けて7種類あります。面白い事に道内ではその地方ごとに採れる昆布の種類が違うのです。

稚内地方では利尻昆布

羅臼地方では羅臼昆布

根室・釧路地方では長昆布

三石地方では日高昆布

室蘭・函館地方では真昆布・ガゴメ昆布

小樽地方では細目昆布

といったように海岸に沿って分かれています。また昆布の加工品も数多く流通していて、有名なものだと「とろろ昆布」ですかね。原材料には粘り気の強い細昆布やガゴメ昆布が使われています。

「塩昆布」もかなりメジャーですが、こちらは昆布本来の味が強く感じられる真昆布や利尻昆布が使われています。それぞれ違った味と特性があり、料理によって使い分けられると少し上級者っぽく見えるかもしれませんね。

昆布に含まれるカルシウムは牛乳の7倍!

■日本食品標準成分表2010 ■日本昆布協会データより

昆布は「喜ぶ」に通じる縁起物だという事を知っていますか?

これは単なる語呂合わせだけでなく、栄養学の観点からみても、体にとって喜ばしい栄養素が豊富に含まれていることを表しています。そんな優秀な昆布ですが、主に含まれている栄養素として挙げられるのはカルシウムです。カルシウムは歯や骨を作る上で欠かせない栄養素の1つですが、昆布にはなんと!牛乳の約7倍もカルシウムが含まれているんです。

2つ目はミネラルです。こちらは牛乳と比べると約23倍も含まれています。人間の血液やリンパ液は海水の成分と似ていますが、海水で育ちミネラルをふんだんに吸収した昆布は、人間にとって欠かせない食材と言えるでしょう。

3つ目は鉄分です。鉄分もミネラル同様血液を構成する上で最も必要な栄養素で、こちらは牛乳の約39倍含まれています。

「牛乳をたくさん飲みなさい!」

と子供の頃に言われて育ってきた人は多いと思いますが、こうなってくると「昆布を食べなさい」の方が、メリットいっぱいだったのかも知れません(;^_^A

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昆布はさまざまな料理の味付けパートナー

冒頭でも述べたように、昆布はオールマイティーに活躍する優秀な食材です。その活躍を支えているのは、昆布のもつなんとも言えない「うま味」「風味」です。

このうま味と風味を抽出したのが「出汁」というわけですね。

昆布のうま味と出汁のひみつ

専門的に言うと「出汁」とは

「天然素材からうま味を抽出した液体」のことをさします。昆布や鰹はもちろんのこと、煮干しの出汁もありますし、精進料理に使う出汁には動物性の素材は使えないので、しいたけやかんぴょう、大豆などから出汁をとっています。

この「うま味」とはいったい何なのでしょうか。

人間の味覚は甘味・塩味・酸味・苦味の4つが基本とされていました(ちなみに辛味は明確には刺激に分類されるので辛い味と言うものは存在しないのです)。しかし昆布特有の美味しさの正体は何なのか、という事はこれまで分かっていませんでした。

そこで研究を進めていった結果、昆布に含まれる美味しさの正体がグルタミン酸だと分かりました。そして研究者はこのグルタミン酸を「うま味」と名付け、今では広く知られる言葉となったのです。昆布の種類によって出汁の味も全く別のものとなるので、色々な昆布で味の変化を付けながら料理するのも楽しそうですね。

参照:日本うま味調味料協会「うまみって何だろう?」

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昆布を使った超簡単レシピを2つ紹介!

すばらしいポテンシャルを秘めた「昆布」を使ったメニューを2つ、紹介しましょう。

「超」簡単昆布レシピ①「3分で作れる昆布の佃煮」

出汁を取り終わった後の昆布を使い、3分あれば作れるお手軽さなのにご飯が止まらなくなること間違いなしです!

お酒のつまみにもピッタリで、お好みでゴマや山椒など入れてもさっぱりして美味しいです。

昆布の定番

出汁を取り終わったカット昆布(2枚)

しょうゆ  大さじ1~2

みりん  大さじ1~2

酢  大さじ1弱

カツオ節  適量

  • ①昆布を3㎝角に切る
  • ②小さめのフライパンに昆布、しょうゆ、みりん、少量の酢を入れて、サッと炒める
  • ③全体に調味料がいきわたったら、仕上げにカツオ節をまぜて完成!!

「超」簡単昆布レシピ②「10分で作れる豚肉ときゅうりの梅昆布炒め」

相性の良い素材たちが大集合!
  • ①きゅうりはヘタを落として乱切りにする。梅干しは種を取って細かくたたく
  • ②ボウルに①の材料を入れて混ぜる
  • ③中火で熱したフライパンにごま油をひき、豚こま切れ肉を入れて炒める
  • ④色が変わったらきゅうりを入れて中火でサッと炒める
  • ⑤脂が馴染んだら①を入れて炒め合わせる
  • ⑥器に盛りつけて白ごまをかけたら完成!!

まとめ:今さら聞けない昆布の常識を知って、美味しく昆布を食べよう

今回は昆布について、種類や栄養素、うまみの正体などについて調べました。昆布の理解が更に深まり、昆布を有効に使っていこうと思いますよね。

ちなみに「超簡単レシピ」は、和食の料理人である息子が夕飯も兼ねて作ってくれました。とても美味しかったです。ぜひ作ってみて下さいね!


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