
はい、皆様こんにちは。「勝手にお悩み相談室」です。「子供を叱る時に叩いても良いものか」と迷うママさんたちの為にお届けしたい記事です。ネットでこんなお悩みを見かけました。
1歳半の子どものママです。子どもは可愛くて、写真を取ったり毎日一緒に過ごしています。ただ、つい怒って叩いてしまいます。
子どもは機嫌が悪くなると物を投げ、食事の時には食べ物を投げたりします。そんな時につい、叩いてしまいます。
後で「可哀想な事をした」と反省して抱きしめるのですが、どうしたら良いかわかりません
Yahoo!知恵袋より
1歳半ですか。。世に言う「かわいい盛り」って頃ですね。子供のかわいい盛りというのは、物理的なお世話ではママが一番大変な時期。
何も知らない他人は「一番楽しい時期ね〜」などと無責任に言うので「楽しくなければならない」と無意識に刷り込まれてしまうのかも知れません。それがすでにママの呪縛になっているのかも。
今回はこんなお悩みについて、ご当人の知らないところで勝手にお答えしてみたいと思います。
子育てで「叩いて」しまった場合は「叩いた時のママの気持ち」が重要

「叩く事は必要か」という議論はママの間では永遠に解決しない問題ですよね。私は結論からいうと「必要」派です。
言葉をまだよく理解しない子どもに言葉で分からせるなんて、ポルトガル語の分からない私達が、ポルトガル語で理解しろと言われているのと一緒でしょう。無理です。
ママも怒っているときは感情をコントロールできていませんから「1歳半の子どもが分かる言葉を厳選して、言葉でわからせる」なんて出来ません。
1歳半の子どもは「何だかママがワーワーわめいている」くらいにしか思わないでしょう。
スーパーでみかける「イライラして怒鳴る親」と「イライラして叩く親」

スーパーって面白いです。いろんな家族の一部分を垣間見れます。お菓子売り場で子どもを罵倒している親を見かけることがあります。
「叩かない方針を守ってるんだろうけれど、そんなに罵倒するなら、一回叩けば済むんじゃない?」
こんなふうに思ったことはありませんか?また
「あー、いきなり叩いて。。。先に言って聞かせてからの方がいいんじゃない?あれじゃ何で怒られたのか分からないよ。。」と思う事もありませんか?
あれっ?私、観察しすぎですかね(-_-;)よその家族の事は、みんな冷静に見る事が出来るんですよね。
ただ、スーパーのような公共の場で、叩くにしろ罵倒するにしろ「家庭丸出し」のような怒り方をする親はいかがなものかと思います。
「家庭と公共の場の区別がつけられない親は、子どもに対しても見境なく怒っているだろう」という推測は恐らく間違っていないでしょう。
叩くにしても叩かないにしても、怒った事が子どもに「意味と効果」として伝わらなければ、親は髪を振り乱して、効率の悪い事をしているだけになります。
ただでさえ忙しいのに、そんな無駄なことをしている時間、ないですよね?
叩く事の子どもへの影響は、人生を狂わせるほどのものではない

お悩みには「1歳半の子どもが物や食べ物を投げることにイライラして叩く」とありました。
このお子さんは「不機嫌になって」とありますが、もしかしたら投げることを楽しんでいる場合もありますよね。将来有望です(笑)
こんなふうに余裕を持って言えるのは、すでに子育てを終えている女性でしょう。
真っ只中にいるママ達は、子育てを俯瞰で見る余裕などありません。
「叩く」事が子どもに与える影響そのものは、怪我をさせるほどのものでなければ、その子の人生を狂わせるほどではありません。
お悩みのママのお子さんはまだ1歳半ですからね。記憶に残っていたとしたら、すごく賢い子なのかも。
「叩かれた事実」よりも、ママが「叩いてしまった」という自責の念で心が不安定になっているのを感じ取り、子どもの心も不安定になる事の方が心配です。
叩かれた事で「いけないことをしたんだ」と認識させる事が大切

叩く場面は必要です。まず言い聞かせて、それでも分からないのであれば、次の段階として登場するのはアリでしょう。
ただそれは「しつけ」とか「教育」ではなく自分の気持ちを伝えるための手段として存在しなければなりません。
私は、自分の経験からすると「しつけ」とか「教育」という言葉は、子育てにふさわしくないばかりか、最近では虐待の言い訳として使われる事も多く、けしからんと思っています。
「しつけ」たり「教育」するほど、立派な人格者なんでしょうか、私達。
イライラの勢いで叩くのを止めたいなら「瓦」

お悩みのママさんは、まさにこのパターンですよね。自分のイライラを子にぶつける。私をイライラさせてるのは子どもなんだから、アリですか?違いますよね。
子どもに「いけないことをしたんだよ」と伝えるためだとしても、子どもに自分のイライラを見せつけて、更に叩くとしたら、下策でしょう。間接的すぎて、伝わりづらいし。
実際にこうした状態になる時は、イライラが募って何も考えていないものです。
子どもの代わりに「瓦」を叩いてみてはどうでしょう。ホームセンターでわりと簡単に手に入ります。
子どもを叩く前に瓦を叩いてみたら、ものすごく痛いと思います。瓦は割れてくれないと、衝撃が全て手にはね返ってきますから。
そんな衝撃を子どもに与えなくて良かったですね。そして鏡を見てみましょう。鬼の形相ですか?
その顔を子どもが見ているんだなと、一度自覚しましょう。この時点でイライラの気分はだいぶ削がれているはずです。
そこで改めて、子どもがした事に対して叩く必要があるのかを自分に問いかけてみてはどうでしょう。
それでも叩く必要があると思ったのなら、子どもにも理解出来るように伝えられるのではないでしょうか。
怒りながら子どもにきちんと理解させるには技術が必要

お悩みのママのように「感情に任せて子どもを叩き、後悔して子どもを抱きしめる。。。」これって、ママの気が済んでいるだけですよね?
子どもがもし達者におしゃべりが出来たなら「さっき鬼の形相で叩かれたと思ったら、急に優しく抱きしめてきた。わけわからん」と言いたいでしょう。
でも優しい方がいいに決まってますから、もう少し物心がつくと、親の顔色をうかがう子供になっていくかも知れません。
「怒り方」ってとても難しい。技術を要する事だと思います。怒りの感情を目の当たりにすると大人でも身構えますよね。
怒りながら、何がいけなかったのかを子どもに分からせるというのは、高等技術が必要なのです。
ですから、たいてい「エゴ」になってしまいます。そしてエゴ丸出しであった自分を、ママは後悔するのです。
でも、子どももエゴ丸出しなのですから「叩いてしまった」と自分を責めて後悔する事もないと思います。上手に怒れるように、ママも訓練を積んでいけば良いのではないでしょうか。
私自身は「叩いた事」が「下手な叱り方」の表れと後悔し、贖罪の日々を送る

では私自身どうかというと「叩いた事をめちゃくちゃ後悔」してます(笑)
子どもの頃は、親によく叩かれてましたね。しかも布団たたきで(;^_^A
昔の親はよく叩きましたよね。つねられたりもしていました。
でも、その痛みより鬼の形相の記憶の方が強いです。
私は息子への怒り方も決して上手ではなく、叩くこともありましたが、結局その事をとても後悔し、息子が二十歳を過ぎた今でも、心の中では贖罪の日々を送っています。
まーおかげで、とても息子に甘い母親になってしまいました。子育てヘタでしたね~(;^_^A
だから、お悩みママの気持ちも、とてもよくわかります。気持ちのやり場がなくなっちゃいますよね。怒ったところでスッキリするわけでもないし。
でも「そんなに後悔する事もないのかも」とも自分自身で思いますよ。だって息子は怒られるような事、してたんですもん。開き直っちゃいます。
まとめ:叩くのであれば「質」が伴っているかを考える事が大切
今はいろいろな情報を目にする事が出来るがゆえに「よその子どもは出来るのに」とか「この年齢になったら物は投げたりしないはずなのに」など、知ることによって自分を苦しめてしまう事があるかも知れませんが、叩いてしまった事実を悔やんでも仕方ありません。
ただ、むやみに叩くのは意味がないし、何より子どもが可哀想。
次回はちょっと工夫した怒り方をしてみて、上手に怒れたら自分へのご褒美にケーキでもいかがですか?
怒る機会はまだまだたくさんありますから、どうせなら「怒りの達人」を目指して訓練を積みましょう。あまり自分を追い詰めないように。。。