
私は歯医者が大嫌いです。
世の中に歯医者が嫌いな人は数多いと思います。
たまに、歯医者に何の抵抗もなく
「歯医者で横になっていると寝てしまう」という人もいますが
私を含め多くの人は歯医者さん独特のニオイや器具の音に恐怖を感じている事でしょう。
子供の頃は強制的に「定期検診」という名目で親に歯医者に連行されていましたが
私の中で「大人になって良かったなぁ」と思うことの第一位は
「歯医者を強制されない」 ことだと言っても過言ではありません。
ところが結局、歯医者になかなか行かない、ということは
「末期になってから行く」ということにつながり、治療に長い長い時間がかかってしまいます。
こうなると「信頼できる、痛くない治療をしてくれる神のような先生」を探すしかなくなります。
今回は、詰め物が取れていると自覚してから約3年
いよいよ水も沁みるようになってしまった私がたどり着いた
「早稲田のSK歯科医院の、信頼できる先生」について書きたいと思います。
子供の頃の拷問治療で歯医者がトラウマに(笑)

できれば歯医者のお世話になりたくない私。
記憶のなかの一番古いものを思い出しても「歯医者への恐怖」です。
昔の歯医者って「痛いまま治療」していましたよね?
大人が数人がかりで押さえつけてた(-_-;)
私は子供の頃、なんと全ての乳歯が「虫歯」でした。
「みそっぱ」と言われていましたが、まるでお歯黒のように
虫歯の見本のような、虫歯の絵本に出てくるような虫歯でした。
甘いものが大好きな私に、父が良かれと思って、母にかくれて私に
「薄めて飲むタイプのジュースの原液を飲ませた」ことが原因だったらしいです(笑)
母が気付いたのは、私が虫歯になってから(-_-;)
母のショックは相当なものだったでしょう。
そこで、虫歯の治療をしてくれる医者を探すのですが、とにかく痛さと怖さで全力で抵抗。
そりゃしますよね。
いくつもの病院に「これじゃ診られない」と断られ、自宅から2時間くらいかかる荻窪の歯医者さんが何とか私を診てくれていました。
ところが、やっと診てくれた歯医者さんでも、助手さん数人がかりで私を押さえつけての治療。
仕方ないですよね、動いたら危ないですから。
治療代も毎回数万かかっていたようで、母は苦労したと思います。
「神経抜けば痛みを感じなくてラクじゃない?」は大間違い
大人になり、歯医者を強制されなくなると、歯医者は私の生活の中で「一番遠い星にあるもの」になりました。
「何かあったら神経抜いちゃえば痛みも感じなくていいんじゃないか。なんなら歯の神経全部抜いちゃえばいいんだ」
などということを思っていましたが、それは大間違いだという事を、今回信頼できる先生に出会えたことで知りました。
歯医者嫌いが歯医者に通い続けられる条件

「一番遠い星にあるもの」とはいえ、一生歯医者の世話にならないわけにはいかないので、
「信頼できる歯医者さんいないかなぁ」とは常に思っていました。
でも、緊急時にしか歯医者にいかないので、とりあえずの歯医者に飛び込んでしまい
これまで「今一つ」の歯医者さんにしか出会えませんでした。
①休日には歯医者にいかない
最近は、日曜も診療してくれる歯医者があります。
以前は私も日曜の方が時間を取りやすいので、日曜に通っていました。
ですが、せっかくの休日が歯医者への気の重さで終わってしまうのが嫌で
結局通わなくなってしまうのです。
私が考えるベストなタイミングは「平日の会社帰り」
もうね、仕事でくたくたに疲れていて、抵抗する気力やあれこれ考える気力がないのです。
残業の気の重さは、歯医者に通うそれに似ています(笑)
「会社の帰りに、会社の最寄り駅の歯医者に、残業のような気分で通う」
これが歯医者嫌いが歯医者に通い続けられる条件でしょう。
仕事で疲れ切った体に、フルフラットで倒れる歯医者さんの治療台はまるでベッドのよう・・・
とまではいきませんが(笑)
②信頼できる歯医者をみつける
これが今回のキモ!
「信頼できる歯医者をみつける」これがやはり大きい。
地元の歯医者や勤務先の近くの歯医者など、今は事前にメールで治療方針を問い合わせることができます。
子供の頃のトラウマがあること。
極力痛くない治療をしてほしいこと。
風を当てられて沁みるのすらも嫌だということ。
思うことをみんな告げて問合せするのですが「痛くない治療」については
究極「全身麻酔での治療」というのも存在はするのです。
ですが、治療費がべらぼうに高い。
久しぶりに歯医者さんを探してみて「保険外の治療」をメインにしているところが多いなぁという印象でした。
ホワイトニングやインプラントなど「ここまでは保険内」「ここから先は保険外」というくくりがあり、希望する治療は結局「保険外」だったのです。
そうなると、多少の痛みは耐えなくてはならないのか…手に汗握る治療がまた始まるのか…と気が重くなり。
でも詰め物が取れた、沁みる歯の行く末は不安でしょうがない。
背に腹は代えられないので、とにかく行くしかない。
事前リサーチも期待もせずいった病院が早稲田にある「SK歯科クリニック」でした。
ところが!ここにいたんです。私の名医が(笑)
信頼できる先生の条件

私は先ほど述べたように、平日の会社帰りに歯医者に通います。
その時間にたまたま診て下さった先生。60歳くらいなのでしょうか。
マスクもしているので余計に分かりづらいのですが
年齢よりおそらくとても若々しい先生です。
最近の病院は名札をつけないところが多いので、改めて名前をうかがうのも何だか気恥ずかしく
いまだに名前は知らないのですが(-_-;)
①不安な気持ちをしっかり聞いてくれる
その先生は、まず私が歯医者に抱く恐怖をじっくり聞いてくれました。
そして、これからどういう治療をしていくかを丁寧に説明してくれました。
費用とだいたいかかる回数を説明され、レントゲン写真をみながら、詰め物が取れたことで
歯がどういう状態になっているのかを話してくれました。
歯が沁みるたび、体の防衛本能が働き、痛みを感じなくなるようにするために、神経は細く細くなっていくのだそうです。
私の歯も3本ある神経の1本は、他の神経にくらべてずっと細くなっていました。
こうなると治療がとても大変なのだそうです。
だから痛みを感じたらすぐに病院に行かなければいけないのか、と自分の歯に申し訳ない気持ちすら生まれてくるから不思議です。
この頃には先生への信頼感がすでに生まれていました(笑)
②こちらの様子を気にしながら治療をしてくれる
私が顎関節症気味で、あまり口が開けられないことを話すと、30秒くらいで治療をいったん止めて
「はい、口とじて~」と、顎を休ませてくれるのです。
私は、麻酔の注射についてはそれほど抵抗はありません。
その事で痛くない治療が受けられるなら、そこは頑張っちゃいます。
超音波のような音を発する治療器具も、30秒でいったん治療を止めてくれると思うと
ドキドキも小出しで済みます(笑)
「ちょっとでも気になることがあったらすぐ手をあげてください」という先生の言葉を
今回ほど心強く感じたことはありませんでした。
今どきの麻酔の注射は昔にくらべて痛くない
実際の痛みには実は差がないのかも知れませんが、麻酔の注射の前にまず表面に「塗る麻酔」をほどこして、注射針をさす痛みを感じないようにしてくれます。
そして、麻酔の注射をしている間、電子音で童謡のようなメロディーが流れるのです。
数年前はそのような麻酔ではありませんでした。
一曲終わると麻酔が終わる?ようになっているのか
曲に気を取られている間に麻酔が終わります。画期的!
麻酔の前にはしっかり血圧も計ってくれて、安心して麻酔を受ける事ができます。
超音波のような音の治療器具は甘んじて受けるしかない
私は以前の病院で「治療中の音への恐怖が歯医者嫌いの原因か?」と思い
治療の間、イヤホンで音楽を聴こうとしたことがあります。
これが全く逆効果でして。
イヤホンで耳をふさぐと、治療中の歯の振動を通じて(骨伝導ってやつ?)
治療の音がめちゃくちゃ大きく聴こえるのです。びっくりするほど大きな音で。
即、イヤホンを外した経験があるので気を付けましょう。
③口腔内にたまる唾液を器具で吸ってくれるタイミングが絶妙
これは助手さんのすごさでもあるのですが
唾液を吸い込んでくれる器具、あるじゃないですか。
「溜まってるから吸い込んでくれ~!」と思うことがよくあるのですが
SK歯科医院でそれを思った事はまだありません。
助手さんや先生がすかさず吸い出してくれます。
これって結構大事な決め手だと思いませんか?
まとめ:「この先生の治療で多少痛いなら仕方ない」と思えるかが大事

やっと信頼できる先生に出会えた話でした。
全身麻酔でもない限り、最初から治療の最後まで、少しの痛みもない治療というのは
虫歯の程度がひどい場合は難しいのだと思います。
ですから、信頼のおける先生の下で「痛くない治療に心を砕いてくれている」
という大前提を信じることができて「この先生でも痛いなら、他の先生はもっと
痛いのだろう」と思えるくらいになったら、歯医者に通い続けられることでしょう。
もちろん「保険内の治療がいいですか?」などと聞かれる事もなく、保険内の治療が基本の病院ですよ!