皆さんこんにちは。漫画大好きでおなじみのミスターTです。
最近はいよいよ本棚がパンクしてきたのでいくつかの漫画とお別れをしてきました。何とも悲しい気持ちになりますが、致し方ない事ですね…
ところで「最近の漫画って設定がありがち過ぎてつまらない」とか「他の漫画から設定パクッてない？」なんて事、ありませんか？
「登場人物の顔が違うだけで、ストーリー展開はそっくり。エンディングが予想できちゃう」みたいな（笑）
そんな漫画ばかりが増えると、読者も食傷気味になりますよね。
試しに「オチがなく、モヤモヤする漫画」を自分で題材にしてみた
漫画好きの私はついに、自分で漫画の面白い設定を1から考えてみようという考えに至りました。しかし普通に決めても面白味に欠けるので、「オチがなく、モヤモヤする漫画」を題材にしてみようと思います。
普通はスッキリ話がまとまって終わるものですが、今回は全くきれいにまとまらず、その後は読者の想像にお任せするスタイルで行こうと思います。では、決める事がたくさんあるのでテンポよくいきましょう！
題材の要素は7つ
きちんとしたプロットなくして、面白い漫画は仕上がりません。面白い漫画にする為の要素を7つ挙げてみたいと思います。
世界観
一口に漫画の世界観と言っても様々です。SFファンタジー、学園恋愛、冒険、ギャグ、など挙げれば沢山ありますが、そんな中でも今回は「日常系」に目を付けました。
主人公を中心に流れる何気ない毎日を描写して、そこに少しの笑い、恋愛、涙、などのスパイスを効かせるのが日常系漫画の王道です。話のネタがマンネリ化しやすい欠点がありますが挑戦してみようと思います。
主人公
次に大事なのは主人公です。ドラゴンボールの悟空やワンピースのルフィなど魅力的で有名な主人公が沢山いますよね。それほどに主人公の存在は大事なのです。しかし、今回は日常系なので悟空やルフィはあなたの住む街にいません。
なので今回の主人公は「30歳、ニート、男性」と、最近人口密度が高まりつつあるこのジャンルにしようと思います。主人公の名前は「前田 卓郎」。こちらも奇をてらわずに一般的な日本人っぽい名前に決めました。
設定
世界観、主人公が決まれば次は設定です。日常系ですが主人公はニートなのでいくらでも時間があります。王道の展開は、主人公が街の人の温かさに触れたり、親と喧嘩したり、友達と会ったり、色々動きがあるものですが、今回の主人公である前田は、一歩も自室を出ません。
ただ自室の窓から見える、橋の建設工事をひたすら眺める、というかなり攻めた設定にしようと思います。もともと長期連載は考えていないので、一巻完結ならばこの設定でも充分な量だと思います。
その建設工事を毎日眺めながら主人公は何を思っているのか。また建設工事をしている側は毎日見られてどう思っているのか、という事に焦点を当てて話を進めたいと思います。
その他の登場人物
さすがに登場人物が前田だけだと話に起承転結が付けにくいので、他の人物も物語に絡めようと思います。
まずは前田母です。年齢は57歳、ニートの前田を心配する、昼はスーパーでパートをしている普通の母親です。つまり前田は27歳の時に産まれたんですね。
次は前田父です。年齢は59歳、市役所で働く勤勉な父親です。前田に対しては関心が薄く、ここ6年ほどは親子の会話がありません。真面目ゆえにニートの前田に対してはあまりいい印象がないのでしょう。
ちなみにこういう漫画だと優秀な弟がいる設定が王道ですが一巻完結なので前田はあくまでも一人っ子にします。もし長期連載に発展したら登場するかも…
ヒロイン
どんな漫画にもファンを獲得する上で欠かせないのがヒロインの存在です。今回はとても悩みました。この場合だと隣に住む同い年の幼なじみがヒロインの座に付くのが王道です。
しかし、うーん…前田の場合は家から一歩も出ない予定なので、今回は思い切ってヒロインはなしの方向で行きます。恋愛要素は今回省きます。
出版社
これは非常に重要です。各出版社によってターゲットとする読者の層に大きな違いがあります。今回の作品は大人向けの方が良いのかなと思うので、ヤングジャンプ辺りを考えています。
近年は少年誌も社会派な漫画を掲載する風潮が高まってはいるものの、もし私自身が少年誌を読んだ時にこの様なテイストの漫画が掲載されていたら正直読み飛ばすと思いますので…(笑)
タイトル
さあ、やってまいりました。これは何よりも大事です。キャッチーなタイトルや、あえて長くして印象に残す、なんて漫画が近年増加しています。迷いますね…迷いましたが「前田の365日」とする事にしました。変にタイトルを凝るより、あえて簡潔に分かりやすくしてみました。
まとめ：漫画の設定を考えるのは、なかなか頭を使う作業
いかがでしたでしょうか？面白いものを生み出すつもりでしたが、たとえ掲載されてもいい反響はもらえなさそうな内容になってしまいました…たくさん読まれる漫画を生み出すのはとても大変な事だとわかりました（笑）
あなたも「これ面白そう！」と思うような構成が浮かんだら、ぜひ細かく考えてみてはいかがでしょうか！そしてものすごく出来が良かったら、出版社に売り込んでみたりして…
案外、そこから未来の漫画家が生まれるのかもしれませんね(笑)
